日本各地には、それぞれの食文化、というものがありますねぇ。
それがまた、それぞれに魅力的なんです。
JORA(日本オーガニックレストラン協会)の講座を、全国各地で開催しており、そのおかげで九州にもよく行くのですが、長崎・大村で「牡蠣小屋」の話を聞きまして、友人に連れて行ってもらいました。
小屋、というがごとく、ほんとうに・・・「小屋」なんです。
そこで、牡蠣をはじめとする魚介類を買い込んで、用意されている炭火で焼いて食べる。
ただ、それだけのことなんですが、、、
この日は、赤貝の稚貝を袋に詰めて売っておりました。
な、なんと、これで300円。おどろきです!
この赤貝の稚貝は、にんにくのみじん切り、白ワイン、オリーブオイルで蒸していただくと格別のおいしさです。
好みでそこに、タカノツメを加えたり、仕上にパセリのみじん切りをふったりすれば、グレードは一気に上がります。
この赤貝、友人は、買って帰りました。
僕は、さすがに大垣までは持って帰れないので、やむなく断念。
そして、いよいよ炭火で、牡蠣を焼きまして、
いただいたわけですが、これが、めっぽううまい!
塩などは、ふっていないのですが、適度な塩分があり、それよりもなによりも、牡蠣の味が濃い。
かねて持参の、白ワインとともに、牡蠣を味わいつくした感がありました。
あまり強い火で焼くと、牡蠣がいきなり爆ぜ(はぜ)たりします。
すると、顔面に熱い熱い汁が飛び散るわけですが、これがまたちょっと楽しい。
この時しか味わえない、危機感のある、そして臨場感のある体験でございます。
だんだん要領もわかってきまして、徐々に落ち着いた火で、時間をかけて牡蠣を焼き、その間、何度か牡蠣を買い足しに行き、全員おなかいっぱい状態になってしまいました。
こういうスタイル、ってのは、なかなか歯止めがきかないもんですね。
焼けた牡蠣の中には、小さなカニさんも入っていたりして、、、
牡蠣のおいしさとともに、九州の食文化の一端も味わうことができて、幸せな一日でございました。
各地の皆様、わが故郷にはこんな食文化が伝わっているぞ、というような情報がございましたら、ぜひお知らせいただきたいです。
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ナチュラルエイジングを提唱するフードプロデューサー
KIYO(南 清貴)Official WebSite
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