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NEWS お知らせ

「じつは怖い外食」出版記念トークイベント@京都

フードプロデューサーKIYO(南清貴)の13冊目となる著書「じつは怖い外食」がワニプラス新書から3月8日に出版される運びとなりました。
この出版を記念して、京都での活動拠点としている京町家「さいりん館」にて、トークイベントを開催させていただくこととなりました。

今や外食産業の市場規模は年間23兆円といわれ、惣菜などの料理品小売を含めると29兆円を超えます。
日本のGDPはおよそ520兆円ということですから、外食が占める割合は約18%です。
それだけ日本人が外食をしているということであり、その規模はさらに拡大していくであろう、という予測もされています。
しかしてその中身は、というと事実上、目を覆わんばかりの惨状が繰り広げられています。
その中で20年を過ごしてきたわたくしは、今後の健全なる外食の発展のために、と思い新しく本を出版いたしました。

「じつは怖い外食」というタイトル。
ワニブックスプラス新書から出版している「じつはシリーズ」と呼ばれているものの一つであります。この本の中でわたくしは、これまで自分が見てきた外食の真実を赤裸々に語りました。しかも、名指しで。
もちろん批判されることは承知の上です。批判されたら、きちんと受けて立とうという覚悟の上で書いた本であります。

それもこれも、今後高齢化がすすみ人口が減少し産業は縮小していくこの日本において、そのことを見据えて「外食」というものの発展を考えていかなければならない、と思ったからです。

その第一歩は何かといえば、それは消費者の理解なのです。
消費者が自分たちが食べているものに対して正しい理解を示し、自分たちが何を望んでいるのかということがわからなければ、外食も正しい方向に舵を切ることができないと思うからです。

この度、この「じつは怖い外食」の出版記念講演会を京都で開けることになった意味は深い、と思っています。
796年(延暦15年)に創建された東寺において、1239年(延応元年)以降毎月行われてきた「弘法市(弘法さん)」に、室町時代(1400年頃)になって出店をはじめた「一服一銭」が茶湯を売ったことが日本の外食のはじまりとなった、という歴史的事実があるからです。その後「茶屋」という形態ができて、都市文化の成熟に外食が大きな役割を果たしていくことになります。つまり、日本において外食というのは、単なる食べものを提供する施設にとどまらず、文化を創る基盤であったのです。それは、京都からはじまったということが重要だと思うのです。

今、外食産業に携わる人たちはもちろんのこと、それを支える一般の消費者も、このことを理解し支えなければならないのではないでしょうか。

大きな災害が起こったときにも、食べ物を奪い合うなどという浅ましい行為をせず、客人があれば何を置いても、もてなしの心で接する、そういう日本の素晴らしい文化と教養をこれからも培い、育て、伝えていかなければいけない。わたくしはそう思っています。

この本の出版を機に、多くの方々とそのようなことを共有していきたいと思っております。
ぜひ、この講演会にお出かけください。

会の終了後に予定されている懇親会では、わたくしがオープンのお手伝いをしているカフェ「ひとつのおさら」のメニューのお披露目もいたします。
さいりん館のオーナー西村さんが、4月にオープンする、京都のおばんざいを中心メニューに据えた新しいタイプの飲食店です。

「じつは怖い外食」を上梓するわたくしが、この本の出版後初めてお手伝いする店となります。
わたくしにとっても、意義深いお店ですので、ご注目いただきたく存じます。
懇親会にも皆様の、奮ってのご参加をお待ち申し上げております。

外食産業とは本来お客様の健康をお預かりするわけで、真っ当な、健康的な、そして美味しいお料理を提供する役割を担っています。西村さんともそんな想いの共有があって、ご一緒させていただいています。

これからの食事のあり方や選び方、われわれの生き方などについても、お集まりのみなさんと語りあいたいと思います。

■会 場:「京町家 さいりん館 室町二条」(京都府京都市中京区冷泉町65)
http://www.sairinkan.com/

■参加費:第一部のみのご参加 4,000円  第一部・二部とも参加 5,500円
■定 員:30名様(定員になり次第締め切ります。お子様連れでのご参加は事前にご相談ください。)
■参加申し込みは、お名前、ご参加人数と希望の回(1部・2部)を添えて、下記にメールでお願いいたします。
info@kiyo-san.com