お料理を作るには、まず材料をそろえなければなりません。
その材料の質も、考えなければなりませんね。
以前だったら、考えなくてもよかったことまで、考えないといけない時代になりました。
たとえば、遺伝子組み換えの問題。
お肉やお魚に含まれてしまっている、鉛、水銀などの重金属のこと。
輸入農産物のポストハーベスト。
挙げていったらきりがないほど、チェックポイントがあります。
あまりにチェックポイントが多すぎて、あきらめちゃう人もいるんじゃないでしょうか?
僕がいつも、お料理を作る時に基準にしているのは
「これは堂々と自信をもって家族に食べさせられるか?」
というものです。
じつは、このことは、今から25年も前に、東京の代々木上原というところにオープンさせた、日本初のオーガニックレストラン「キヨズキッチン」のポリシーでもありました。
あれから四半世紀たってしまいました。
あの頃は、自分がお料理を作りながら
「これは娘に食べさせられるお料理なのか?」
「この素材を娘に自信をもって食べろといえるか?」
と自問自答していたことを思い出します。
平成から、令和に変わった今、僕はお料理を作りながら
「これを孫に食べさせても大丈夫か?」
「自信をもって孫に食べなさいといえるのか?」
と自分に問いかけています。
令和になってすぐに、新しい本が出ます。
本当は怖い! こんな「長持ち食品」
~レトルト、冷凍、総菜、加工食品、輸入品、調味料……ここだけはチェック!~
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この本のコンセプトは、じつは、まったく同じです。
娘のために、孫のために、大切な家族のために
自分は何を選ぶべきなのか、、、
どんな食材を選んだら自信をもって食べさせられるのか、、、
それを知ってもらい、考えてもらいたくて、この本を書きあげました。
どうぞ、お手元に置いて、何度か見返してください。
きっと、心に残るものがあるはずです。
先日、孫と散歩に行きました。まだ少し肌寒い大垣の公園を歩きました。
孫は公園に行くと、とても喜びます。
僕は、ふと思い出しました。娘も幼い頃、公園に行くのが大好きで、車で走っていても公園を見つけると一々、止まるようにせがみ、ドアを開けると一目散に公園に向かって走っていったものです。
あれからもう、30年以上たったわけですが、僕は今も、同じようなことをしている。そして、そのことに、幸福を感じている。
孫に食べさせられないようなお料理はぜったいに作らない、とあらためて心に誓いました。
ナチュラルエイジングを提唱するフードプロデューサー
KIYO(南 清貴)Official WebSite
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