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BLOG ブログ

久しぶりの更新です

ブログの更新がままならないまま、あっという間に秋です。日中のあたたかさと、朝晩の気温の低さとの落差が大きい季節となりました。
最近講演などで全国をまわっていて、特に女性からよくいただく質問があるんです。それは「冷え」について。「冷え」について悩んでいる方は本当に多いんですねえ。

そんなわけで、久しぶりのブログでは、この「冷え」のメカニズムと「理想的な入浴法」について書いてみようと思っております。
この時期、よく聞く話としては、「よ〜くお風呂であったまってすぐ寝たら夜中にお布団はいじゃって風邪ひいた。」というお話。ありがちですねぇ。考えてみれば当たり前のことなんですが、やっちゃう人、多いんです。考えてみれば、と言ったのは、人間の体の機構のお話。生きている人間の体は、外的条件に対して必ず反応します。だから、要するに、あたためすぎたら冷やす作用が勝手に起こる、ということなんです。ね、当たり前のことでしょ。お風呂に入ってすぐお布団にもぐりこむと、寝ている間に暑くなってお布団をはぐ、という結果になることが多いのです。それで風邪をひいてしまうこともあります。お風呂からあがったら、最低40分は体を冷ましてから寝るようにしてください。
それから、冷え性の人に限って、さんざんお風呂であったまって寝たりする。あたたまりすぎた体は、必ず、冷やす作用が起きますから、冷え性の方があたたまりすぎるのはよくありません。適度にあたたまったら、潔く、お風呂から出たほうがいい。目安は、七割から八割がた、あたたまったところでお風呂から出る。すると、上がってから、あとの二割、三割に熱が浸透していくのです。

また、お風呂に入った時に、石鹸で体を洗う必要はありません。ほんとうは、頭もそれほど頻繁に洗う必要はないのですが、この習慣から抜け出すには、かなり時間がかかると思います。しかし、シャンプーや石鹸の成分に「プロピレン・グリコール」または「プロピル・アルコール」という記載があったら、それはぜったいに避けるべきです。体にとって、ひじょうに強い毒性を持っていますので、使ってはいけません。市販のシャンプーにはほとんど使われていますので注意してください。

それはともかく、ぐずぐずと体や頭を洗っている間に、体が冷えてしまいます。秋から冬にかけてそんなことをしていたら、わざわざ冷え性の体を製造しているようなものです。体の汚れは、もしついていたとしても、皮脂の上についているものです。その皮脂は42℃のお湯の中で溶けてしまいます。その時に汚れもいっしょに落ちますから心配要りません。どうしても頭を洗わなければ気がすまない、という方は、湯船につかってから上がって、一度体を拭きます。体を拭くのにも、順番がありまして

1.背中 2.手 3.足 4.胸 5.腹 6.顔

の順に拭いてください。体を拭いてから、頭を洗う。しかも、シャンプーはつけない。42℃以上のお湯を流しながら、そのお湯で髪を洗うのです。地肌もかるくこするだけで十分。汚れはそれで全部落ちます。もちろんリンスなどいりません。そして、即座に乾いたタオルなどで髪を拭く。慣れると、この方がずっと気持ちがいい。頭を洗った後、もう一度湯船につかりますが、もうすでに一度入っているので、この時にもあたたまりすぎないように気をつけてください。感覚としては、あくまでも七割から八割が目安です。潔く上がって、先ほどと同じ順番で体を拭くわけですが、この順序で体を拭くと、その後がまったく違うことに気付くと思います。不思議と冷えないのです。ぬる湯にゆっくり時間をかけて入る、という方がおられますが、おすすめできません。たまに温泉に行った時などに、ゆっくりとお湯につかる、なんてのはいいかもしれませんけどね。
「冷え」が気になる方はぜひ、この入浴法を試してみてくださいね。

 

そしてやはり基本は「食」。これを食べれば冷え性が治る!なんて都合の良いものはありません。僕がずーっと言い続けている「オプティマル・フード・ピラミッド」に沿った食事をするのが最も近道です。重要なのはベースにある穀物と豆類の食べ合わせ、なのです。体が冷える、というのは、体が熱を産出できないということでもあります。体の熱源になるのは、いうまでもなくブドウ糖ですね。それを僕たちは、主に未精製の穀物から摂取します、本来であれば。というのは、最近は、精白した穀物を多食したり、極度に精製された砂糖を食べたり、という機会が増えてしまっているのでね。いずれにしても、そのブドウ糖をエネルギーに変えるためには、ビタミンB1という栄養素が必要なんです。ビタミンB1は、体内で補酵素としての役割を果たしています。だから、冷え性の人はビタミンB1を積極的に摂らなければならない。ビタミンB1を多く含んでいるのは、豆類です。エネルギー源であるブドウ糖を含んだ穀物と、エネルギー化のために必要なビタミンB1を含んだ豆類を食べ合わせることがベースになっているのは、こんな理由からです。でも、もちろん、穀物と豆類だけ食べていればいい、ということではありません。僕たちが食事から摂り込まなければならない栄養素は必須栄養素が約50種類、そして植物栄養素が約5000種類といわれています。それを満遍なく、過不足なく摂り込んで、はじめて理想的な食事といえるわけです。

いよいよ冷え込んでくるこの季節、あたたかく、快適に過ごすために、オプティマル・フード・ピラミッドに沿った食生活を心がけてください。

 

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ナチュラルエイジングを提唱するフードプロデューサー
KIYO(南 清貴)Official WebSite
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